松山青果(長崎県雲仙市)契約産地最優秀賞 レタスの品質、冬場も安定 サラダクラブ表彰

サラダクラブ契約産地の中で最優秀賞になった松山青果の松山社長=長崎市茂里町、長崎新聞社

 パッケージサラダ製造販売大手サラダクラブ(東京)が全国に約400カ所ある契約産地を毎年表彰する「Grower of Salad Club」の最優秀賞に、仲卸業の松山青果(長崎県雲仙市)が選ばれた。ハウス栽培で冬場も安定した品質のレタスを供給している点が高く評価された。
 松山青果は過去3年連続で優秀賞だった。松山哲治社長は「今年は最優秀賞をもらえるように1年頑張ってきた。うれしい」と語った。
 グループ会社の松山ファームは、諫早湾の中央干拓地に日本有数規模の広さ45ヘクタールの農場と250棟のビニールハウスを保有。化学肥料や農薬の使用低減などによる環境保全型農業に取り組んでいる。
 松山青果は10月から梅雨時まで、松山ファーム分を含め毎日平均1500ケースのレタスを出荷。サラダクラブには同100ケース、約1500玉を納品している。松山青果は生産者が外葉をむいた状態で工場へ納品するため、除去・破棄の手間がかからず、サステナビリティー(持続可能性)の観点からも高評価を受けた。
 松山青果が全国のスーパーなどに展開するサラダクラブと取り引きを始めたのは10年ほど前。ここ数年は新型コロナウイルス禍で外食関係の受注が低迷し苦しんだが、「サラダクラブさんは変わらず助けてくれた」(松山社長)。好天で過剰にレタスが採れて相場が安くなった時も、契約数量と契約単価を継続した。
 受賞を受けて松山社長は「『1年だけ』と言われないよう受賞し続けたい。気候条件などで(出来が)変動するため難しいが、目標を高く持って頑張りたい」と決意を述べた。


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