「相手がどこにいるか意識して」元日本代表・玉田さんがサッカー教室 特支の生徒ら楽しく学ぶ

生徒にシュートの手本を見せる玉田さん=諫早市サッカー場人工芝ハーフコート

 サッカー元日本代表で現在はV・ファーレン長崎のアンバサダーを務める玉田圭司さん(42)のサッカー教室が24日、諫早市サッカー場人工芝ハーフコートで行われ、特別支援学校の生徒らが楽しみながらシュートの打ち方などを学んだ。
 V長崎のホームタウン活動の一環。昨年12月に開催した「きらめきカップ」の際、障害のある生徒らがサッカーを楽しむ姿を見て、V長崎が特別支援学校へ交流を打診して実現した。
 今回は「山正重機工業プレゼンツプレミアムサッカー教室by玉田圭司」と題して開催。希望が丘高等特支と佐世保特支のサッカー部員19人が参加した。
 教室では約2時間、ロングボールの蹴り方やシュート練習などに取り組んだ。玉田さんは「ボールを受けるときに相手がどこにいるか常に意識して。取られないところに運んでシュートすることを考えて」と実戦を交えながら指導。玉田さんが見本でシュートを打つと、参加者からは大きな歓声が上がり、最後はミニゲームをしてみんなでボールを追いかけた。
 参加した希望が丘高等特支の村本隆幸さん(18)は「貴重な経験ができた。技術がすごくて目標になった」と満足した様子。玉田さんは「楽しんでやればやるほど成長する。きょうのことを忘れずに続けてもらえればうれしい」と呼びかけていた。

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