【教えてサーカス よう太が聞く】ウィール・オブ・デス怖くないの?

ポポフ・コスタディンさん

 回転しながら上昇や下降する金属製の二つの輪の内外で技を披露する「ウィール・オブ・デス」。演技する時は怖くないのか。

 「死の大車輪」を意味する「ウィール・オブ・デス」はその名の通り、命綱なしで行うかなり危険な演目。金属製の輪は直径約2.4メートル、幅は約70センチと狭い。しかも、上昇時の最高点は約15メートルにもなる。約20年前に初めて輪に乗った時は恐怖で眠れなくなる日があったが、練習を積み重ねてきたこともあり、今は大丈夫だ。

 1人で披露していた時期もあったが、現在は弟と2人で行っている。対極にある輪にそれぞれが乗って行うパフォーマンスでは、互いの感覚を頼りにバランスをとったり、回転速度を調整したりするなど息をしっかりと合わせることが重要だ。

 また、設備のチェックにも細心の注意が必要。二つの輪を支えるワイヤの張り具合や、暗さで輪が見えなくならないような照明の当て方など裏方との打ち合わせも入念に行っている。

<ポポフ・コスタディンさん(42)、ウィール・オブ・デス担当>

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