栃木労働局は30日、来年3月に卒業見込みの県内高校生の7月末時点での求人・求職状況を発表した。求人倍率は前年同期を0.51ポイント上回る2.31倍で、統計比較が可能な1998年以降で最高となった。新型コロナウイルス禍の打撃を受けた事業者の求人が回復した一方、進学の増加などで求職者数が減ったことが要因。
求人倍率のこれまでの同時期の最高は2019年7月末時点の1.99倍で、2倍を超えるのは今回が初めて。同局の藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「これまでにない高い水準で、高校生にとっては選択の幅が広がる」と述べた。