後瀬山城の築城500年で記念イベント続々 福井県小浜市、9月以降セミナーや探索会

石垣などが残る後瀬山城跡(福井県小浜市提供)

 福井県小浜市は、後瀬山城(のちせやまじょう)が築城されてから今年で500年を迎えることを記念したイベントを複数展開する。9月の歴史セミナーを皮切りに、10月にかけてボランティア登山や探索会、チャンバラ合戦を開催。締めくくりとして、10月22日には城好きとして知られる落語家の春風亭昇太さんらを招いた記念シンポジウムを開く。申し込みを受け付けている。

 後瀬山城は1522年に若狭守護の武田元光が築き、約80年にわたって歴代国主の居城となった。若狭地方最大級の城郭であったとされ、石垣や堀切などの遺構が残る城跡は、国史跡に指定されている。「小浜市の歴史と文化を守る市民の会」との共催で、一連のイベントを企画した。市担当者は「今後の保全活用のためにも、城の歴史や魅力を知ってもらいたい」と話している。

▽歴史セミナー

 9月5日午後6時半から、小浜市まちの駅・旭座で。同県若狭町や美浜町の学芸員らが、若狭地方の他の山城の例にも触れながら保存活用について講演する。参加無料、申し込み不要。まちの駅では同日から10月23日まで、若狭武田氏や後瀬山城を紹介する展示を行う。

▽ボランティア登山

 9月10日午後1時から。後瀬山の清掃や樹木の剪定を行い、眺望改善に取り組む。参加無料。申し込みは小浜市ホームページ(HP)か市文化交流課窓口から。8月31日まで。定員20人。

▽後瀬山探索会

 10月9日午後1時半から。小浜市職員などの案内で城跡を見学する。参加料千円(中学生以下500円)。9月30日まで。定員50人。

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▽チャンバラ合戦

 10月16日午後1時から、旧小浜小学校跡地で。段ボールで甲冑を作り、武将になりきって戦う。小学生対象(保護者同伴が必要)で、子ども1人につき参加料千円。申し込みは小浜市HPか同課窓口で、9月30日まで。定員50人。

▽記念シンポジウム

 10月22日午後1時半から、小浜市まちの駅・旭座で。春風亭昇太さんが城歩きをテーマに講演するほか、城郭考古学者の千田嘉博さんが後瀬山城跡について解説する。同市の本境寺住職や市職員も交え「後瀬山城の可能性」と題したトークも予定している。申し込みは市HPか同課窓口で、入場料千円。

 いずれも小浜市HPから詳細を確認できる。

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