道路、電力設備損壊…今庄365スキー場が大雨被害、復旧は年末ごろか 福井県南越前町、温泉施設も休業状態

高圧電線が埋設されていた崩落現場=8月30日、福井県南越前町の今庄365スキー場

 8月5日の大雨により福井県南越前町の今庄365スキー場が被害を受け、スキー場内の温泉施設「今庄365温泉やすらぎ」が休業状態となっている。スキー場までの道路が損壊し一般車両は近づくことができず、電柱が倒れるなどし送電が不能に。町によると復旧工事は年末ごろまでかかる見通しで、年明け予定のスキー場開きには間に合うとみられる。

 国道365号から同スキー場へ向かう延長約1キロの町道のうち約600メートルで、アスファルトがめくれたり、ひび割れしたりしている。剥がれたがれきは、いまだ道路脇に置かれたままだ。

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 スキー場のあちこちで土砂が削り取られている。電柱の倒壊のほか、地中にある高圧電線の設備も土砂の崩落で損傷。スキー場の各施設やリフトに通電できず、同温泉施設も営業できない状態だ。

 町によると、同スキー場は新型コロナウイルス禍の影響で2020、21年は営業を見送ってきたが、今季は開放するエリアを縮小し、年明けから営業する予定だった。

 町内の施設ではこのほか、日野川沿いのレインボーパーク南条では町職員による土砂の撤去作業が完了し、めくれたタイルや損傷した遊具などの改修工事が残っている。キャンプ場「めだかの学校」では遊歩道が削られるなどの被害が確認されている。

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