栃木県内の小中学校や高校で夏休みが明ける中、県内のフリースクールや相談窓口には登校の悩みに関する相談が相次いでいる。夏休みなど長期休業明けの直後は、不登校や自殺が増える傾向にあることが分かっており、関係団体は支援を強化している。専門家は長期の休み明けを意識し「子どものなかなか言葉にならない悩みに周囲の大人が気を配り、付き合うことが大切だ」と助言している。
「子どもが新学期、学校に行けないようなんです」
那須塩原市のフリースクール「Apple Baum(アップルバウム)」には8月中旬から、不登校の相談やスクールの利用を希望する電話が増えている。原田幸希(はらださき)代表(25)は「学校生活でのつらかった気持ちが夏休み明けが近くなるとあふれ出し、登校へのプレッシャーを感じ始める子どももいる」と話す。