福祉向上目指しSDGs宣言 児湯郡民生委協

SDGs宣言をした、児湯郡民生委員児童委員協議会の稲田勝重会長(中央)ら

 児湯郡5町1村の民生委員児童委員協議会でつくる、児湯郡民生委員児童委員協議会(稲田勝重会長)は持続可能な開発目標(SDGs)に取り組もうと、「SDGs宣言」をした。宣言は貧困層への支援や、自殺対策への貢献など7項目。各協議会が自主的に活動することで、同郡の福祉向上を目指す。
 児童委員を兼ねる民生委員の活動は児童の登下校の見守り、高齢者や障害者世帯への訪問、生活困窮世帯への支援など幅広く、SDGsと一致する部分が多い。
 SDGsに取り組むことで「なり手不足」という委員を知ってもらおうと、5月から内容を検討してきた。宣言は8月10日付。
 民生委員の任期は3年で、12月に全国一斉の改選が行われる。児湯郡の民生委員の定数は168人だが、現在5人欠員という。民生委員を5期15年務める稲田会長(78)=川南町民生委員児童委員協議会会長=は「認識を新たにし活動したい。民生委員になりたいと思う人が増えてくれれば」と話している。

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