アイスバックス東北に2-0 堅守で活路開幕飾る

敵陣へ攻め込むバックスのFW鈴木健=フラット八戸(チーム提供)

 アイスホッケーアジアリーグのHC栃木日光アイスバックスは3日、青森県のフラット八戸で今季開幕戦を東北と戦い、2-0の完封で初白星を飾った。バックスの開幕戦勝利は国内チームのみで行った「ジャパンカップ」を含めて2年ぶり。

 バックスは開幕までに多くの選手が新型コロナウイルス陽性判定を受け、この試合は14人体制。藤澤悌史(ふじさわよしふみ)監督もベンチを外れ飯村喜則(いいむらよしのり)ゼネラルマネジャーが監督代行を務めた。

 第1ピリオド(P)は互角の攻防が続き0-0。第2Pはキルプレーの時間帯をしのいだ直後の残り1分22秒で、FW荒井詠才(あらいえいさい)がルーズパックを押し込み先制点を奪った。

 第3Pは押し込まれる展開となったが各選手が冷静に対応し、GK福藤豊(ふくふじゆたか)も好セーブを連発。残り30秒を切ってから相手は6人攻撃を仕掛けたが、カウンターからFW古橋真来(ふるはしまくる)が追加点を奪い勝負を決めた。

 次戦は4日午後3時から、同会場で東北と対戦する。

窮地救った高い組織力

 DF佐藤大翔(さとうひろと)主将を中心に選手たちは声を掛け合ってきた。「この状況で勝つことで得られるものがある」。新型コロナ禍の直撃を受け、わずか14人で開幕戦に臨んだバックスが多勢に無勢の難局を高い組織力で打破。「まとまり」こそ「力」であることを、結果で示した。

© 株式会社下野新聞社