ここ連日、その動向が注目されてきた台風11号。発生当初はコンパクトなサイズでしたが、猛烈な勢力となって西へ進み、沖縄の南海上で動きが鈍くなりました。
【写真を見る】広島が暴風域の可能性はほぼないも… 6日朝は一時的に強まる風に注意 ※5日夜の記事
その後、近くの熱帯低気圧の雲を取り込むと、強風域が一気に拡大して大型化。その後、東シナ海を北上する際にはや再発達して暴風域も拡大。そして西日本へと接近する段階です。
台風11号の進路予想は、きのうからそれほど大きくは変わっていません。台風は大型で強い勢力で北上を続けていますが、このあともあまり勢力は衰えないまま北東へと進路を変えます。
あす火曜朝には対馬近海から朝鮮半島南部を通過して、日本海へ抜けていく見込みです。
広島県内へ最も近づくのは、あす朝から昼前とみられていますが、県内が風速25メートル以上の暴風域に入ることはほぼなさそうです。
このため県内では警報級の暴風が吹き荒れる可能性は低く、注意報レベルで推移しそうです。今夜まではそれほど風は吹かないかもしれませんが、ただ、台風が対馬近海に達したころから、急に南よりの風が強まりそうです。
過去にそれほど勢力が強くない台風でも、同じようなコースを通った台風をみると、局地的には30m/s前後の突風が吹いています。
広島県内では、あす朝から昼前にかけての数時間、台風の影響を感じられるような強い風が吹いて、瞬間的に30m/s前後の突風が吹く可能性があります。朝の通勤・通学の時間帯などはご注意ください。
雨は県内で全般的に降るような感じではありません。暖かく湿った空気が豊後水道を抜けて入ってきやすい西部では、山沿いを中心に局地的にザっと強く降るタイミングがありそうです。
あす午後は、まだ強めの風が残りそうですが、日差しが出てくる所もありそうです。台風は、急な集中豪雨と異なり、ある程度事前にわかります。うまく対応してやり過ごしていただければと思います。
（ RCCウェザーセンター ）
