”最も危険なルート”からはややズレるも 台風11号 広島も強風や高波に十分注意

沖縄の南海上で北向きへと進路を変えた台風11号。数日前のコンパクトな大きさから、大型の台風へとなった一方で、勢力は「猛烈」から「強い」へと少し落ちていました。ただ、きょう午後になって再び発達。現在は「大型で非常に強い台風」となっています。

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このあと東シナ海を進み、勢力をそんなに落とさないまま朝鮮半島南部~対馬海峡あたりへ進み、その後、日本海へ抜けるルートをとる可能性が高くなっています。

海外の予報機関のデータをみても、ほぼ同じようなルートが予想されています。

先週末、平成の広島県内に猛烈な風と甚大な被害をもたらした3つの台風のルートの共通点を紹介しましたが、それに比べると今回の台風11号はやや西寄りを大回りして進む予想です。

広島県内が広く風速25メートル以上の暴風域に入る可能性大きくはないので、平成の3つの台風のように、県内で猛烈な風が吹き荒れる…といったことはない見込みです。

それでもあさっての予想天気図を見てもわかるように、西日本付近では等圧線がとても混んでいます。猛烈とはいかなくても、台風の接近を感じ取れるような強い風は吹く見込みです。

台風が接近して南寄りの風が入り込みやすくなるタイミングで、県内でも急に南よりの風が強まる時間帯があるでしょう。場所によっては瞬間的に30m/s前後の突風が吹くおそれもあります。また、あわせて波も高くなる見込みです。強風や高波には十分注意してください。あすの早いうちに屋外にある飛びやすいモノは片づけておいた方がよさそうです。

雨は県内の全域でまとまって降り続くような感じではなさそうですが、台風が北寄りに進むため、暖かく湿った空気が南から流れ込みやすい県西部では、山沿いの一部で同じような所で雨雲が発生して雨量がまとまる可能性があります。

きょう夕方には気象台から台風に関する広島県気象情報が発表されています。

こちらの情報は随時、更新されて発表されますので、あわせて最新情報のチェックをどうぞ。くれぐれも油断はせずにお過ごしください。

コチラで最新情報を確認 ⇒ 広島県への気象情報(気象庁)

( RCCウェザーセンター )

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