長崎県央消防本部チームが入賞 全国消防救助技術大会 はしご登はんの部/障害突破の部

(写真上から)はしご登はんの部で入賞した林さん(手前中央、後列は指導者)、障害突破の部で入賞した高村チーム(両端は指導者)=東京都立川市(写真はいずれも県央消防本部提供)

 救助隊の甲子園と呼ばれる「第50回全国消防救助技術大会」が8月26日、東京都立川市であり、長崎県央消防本部(諫早市)から出場した、はしご登はんの部の林祐太朗さん、障害突破の部の高村チーム(高村匠桂さん、恒成剛志さん、阿部尚弥さん、峯泰貴さん、大野原佑次さん)がそれぞれ入賞を果たした。
 全国9地区支部の消防本部から選ばれた931人が出場。陸上、水上の部各8種目で安全確実性と所要時間を競い、日頃の訓練の成果を発揮した。
 はしご登はんは、壁に設置された15メートルのはしごをかけ登る個人競技で、50人が出場。障害突破は、補助者を含む5人1組が高い建物間の移動や煙で視界が悪い状況など、災害現場で想定される障害を突破する競技で、21チームが出場した。林さんは17秒5、高村チームは1分45秒4を記録。いずれも標準タイムを減点なしでクリアし、入賞を決めた。
 林さんは出場直前、使用する資機材が潤滑に動くかなどを入念に点検して臨んだ。「県央消防本部から初の全国大会出場となったはしご登はんの部で、賞状を持って帰ることができてうれしい。経験したことを後輩に伝えながら、別の部門にも挑戦し全国の舞台に立ちたい」と話した。
 高村チームは、ミス発生を前提にさまざまな事例を想定しながら、連携力を強化する訓練を重ねた。代表の高村さんは「チーム全員で大舞台に立てる緊張感を楽しみながら、持てる力を出し切れたので悔いはない。強い信頼関係が築けたこともあり、人として成長できる大会になった」と振り返った。
 大会の様子は同本部のホームページから動画で視聴できる。


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