国葬賛否問う 鎌倉で市民団体がシール投票 反対が圧倒的

国葬の賛否を示すシールを貼る男性=JR鎌倉駅近く

 神奈川県鎌倉市の市民団体「鎌倉平和学習会」の有志ら7人は7日、JR鎌倉駅近くで安倍晋三元首相の国葬について賛否を問う「シール投票」を行った。約1時間で、賛成12、反対152、分からない8という結果だった。8月4日に続く2回目で、1時間で約170人が投票するなど関心の高さをうかがわせた。

 この日は、「安倍元首相国葬 賛成?反対? 全国投票」と書かれた横断幕を持った会のメンバーらが観光客や市民らに投票を呼び掛けた。修学旅行のため宮城県から訪れた中学3年の男子生徒は「(国葬の)16.5億という費用はかけ過ぎだと思う。新型コロナウイルスの感染症で困っている人のためにお金は使ってほしい」と話し、反対にシールを貼っていた。

 同会の神谷扶左子さんは「旧統一教会の問題が報道されてから、さらに反対の人が増えているように思う」と話していた。

 投票結果は、大学教授らで組織する「国葬全国投票の会」が取りまとめており、今後岸田文雄首相や各政党に報告される予定。

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