長崎特産「ゆうこう」使った瓶酎ハイ 宝酒造が発売 13日から九州・沖縄限定

長崎市特産のかんきつ類「ゆうこう」を使った宝酒造の瓶酎ハイ「寶CRAFT 長崎ゆうこう」=長崎市役所

 宝酒造(京都市)は9月13日、長崎市特産のかんきつ類「ゆうこう」を使った瓶の酎ハイ「寶(たから)CRAFT(クラフト) 長崎ゆうこう」を九州・沖縄各県限定で発売する。全国各地のご当地素材を使ったブランドで40アイテム目。本県産の素材を採用したのは初めて。
 たるで貯蔵熟成した焼酎に、ゆうこうの果汁や皮をペースト状にしたものを加え、甘みのあるまろやかな酸味が特長。同市内の生産者でつくる同市ゆうこう振興会(中尾順光会長)と約3年前から準備してきた。
 アルコール度数8%。330ミリリットルの瓶入りで、参考小売価格315円。土産店やスーパーなどでの販売を計画している。
 同社九州支社の堤野正嗣副支社長や中尾会長らが29日、同市役所を訪れ、田上富久市長に発売を報告。田上市長は「西九州新幹線開業の絶好のタイミング。新しいおもてなしのアイテムに」と期待を寄せた。
 ゆうこうは同市外海、土井首の両地区で古くから自生し、外海の潜伏キリシタンの移住拡散と深い関わりがあるとされる。堤野副支社長は「歴史的なロマンがある果実。地域に密着して大きく育てていきたい」と語った。


© 株式会社長崎新聞社