9月9日は「救急の日」 “予防救急”に理解を 長崎市消防局がリーフレット

予防救急について分かりやすく紹介したリーフレット=長崎市消防局

 長崎市消防局は9日の「救急の日」を前に、救急車を要請するような家庭での事故を日ごろの注意や心がけで防ぐ「予防救急」について、市民に理解を深めてもらおうとリーフレットを作製。新型コロナウイルスの感染拡大などで年間の救急出動件数が過去最多ペースで推移する中、日常生活で起こり得る危険を知り、事故を未然に防ぐ意識を高めてもらう狙い。
 同局警防課によると、同局の今年の救急出動件数は8月末までで1万9004件。過去15年で最も多かった2018年(2万6120件)同期を1104件上回る。
 リーフレットは、同局のオリジナルキャラクター「キューイチ」の案内で予防救急について学ぶ構成。高齢者編と子ども編があり、東京消防庁のデータを基に、多かった事故原因や、予防策を分かりやすく紹介している。
 高齢者編では、多い事故として転倒や転落、窒息を挙げ、転倒防止については、廊下や階段に滑り止めのテープを張ることなどをアドバイスしている。
 子ども編では転落、転倒のほか、誤飲ややけどなどを例示。転落防止については、ベランダや窓に柵を付けることや、踏み台になるものを置かないといった予防策を勧めている。
 A3判二つ折りで3千部作製。講習会などで配布するほか、同局のホームページからもダウンロードできる。


© 株式会社長崎新聞社