ランタンを月に見立て「中秋節」 4年ぶり点灯 長崎新地中華街

4年ぶりに中華街を彩った黄色いランタン=長崎市新地町

 中国の三大節句の一つ「中秋節」の10日、長崎市の新地中華街で満月に見立てた約600個の黄色いランタンに明かりがともされ、街を彩った。点灯は4年ぶり。
 中秋節は旧暦の8月15日に名月を観賞する伝統行事。中華街では2005年から中秋節に合わせイベントを開いてきたが、新型コロナウイルス感染拡大などを理由に19年以降、取りやめていた。今年もイベントは中止するが「落ち込んだ気持ちを少しでも和らげられたら」と、9日から25日までの午後5時~10時に点灯することを決めた。
 約20の飲食店や土産店では期間限定のメニューを用意。観光客らが記念撮影や食事を楽しんでいた。夫婦で訪れた同市上西山町の会社員、石原陽介さん(41)は「日常と違う雰囲気が味わえる大好きな場所。きれいですね」と笑顔で話した。


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