長崎の街並み “違う角度から” サップで中島川など巡り、夜景楽しむ

新地中華街前で記念撮影する参加者ら=長崎市

 夜に長崎市中心部の川を「SUP(サップ)」で回遊する「九州初!文化を伝えるナイトサップ」が3日あり、参加者がいつもとは違った角度から長崎の街並みや夜景を楽しんだ。
 市が力を入れる夜間観光「ナイトタイムエコノミー推進事業」の一環。サップはサーフボードより少し大きい板の上に立ち、パドルをこいで進む。夜間に街の中の川をサップで巡るツアーは珍しいという。
 参加者9人は中島川の眼鏡橋付近から出発。ヘッドランプを着用して発光ダイオード(LED)付きのボードに乗り、街並みを見上げながら進んだ。中央橋や新地中華街、出島などを通り、大波止橋付近で折り返し。最後は、1982年の長崎大水害を教訓に中島川に整備されたバイパス水路の入り口も見学した。
 約1時間半の水上旅行を終えた長崎市の会社員、田中真義(しんぎ)さん(34)は「非日常を楽しめた。幻想的でいい体験ができた」と満足げ。西彼時津町立時津小5年の熊谷詩夏(しいな)さん(11)は「キラキラしていて面白かった。(橋の上などから)たくさんの人に見られた」と笑った。
 今後も不定期で開催予定。問い合わせは時津町の「EAT SLEEP SUP」、メール(lifeas.corp@gmail.com)。


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