「日本酒の日」飲み歩き楽しんで 10月1日、岡山市中心部で催し

イベントポスターを手に参加を呼び掛ける岩月さん

 飲み歩きを楽しむイベント「日本酒ゴーアラウンド岡山」が10月1日、岡山市中心部の居酒屋やバーで3年ぶりに開かれる。参加する12店が県内外の酒蔵とペアを組み、店ごとに異なる銘柄とつまみ1品をセットで提供する。参加証の「さかずきんバッジ」(600個限定)を前売り販売している。

 各店が希望の酒蔵と直接交渉しペアが決まった。辻本店(真庭市)や田中酒造場(美作市)など県内からは最多の9社が参加。県外からはいずれも創業100年以上の土佐酒造(高知県)武田酒造(愛媛県)小堀酒造店(石川県)が自慢の地酒を用意する。

 参加者は店でお通し代500円を払うと、ペアの酒蔵の日本酒(60ミリリットル)が振る舞われ、その酒に合う料理1品とともに味わうことができる。店には酒蔵のスタッフが常駐しており、味の特徴や酒造りのこだわりといった酒談議も楽しめる。2杯目以降は別料金。

 時間は店で異なり、早い店は午前11時から、遅い店は午後10時まで受け入れる。入店時に胸元に付ける参加証のバッジは、参加店で500円(当日800円)で販売している。

 イベントは日本酒の魅力発信などを狙いに「日本酒の日」とされる10月1日に合わせ、2008年に大阪で始まった。徐々に全国へ拡大し、今年は札幌、静岡、神戸市など16都市で開かれる。岡山市では飲食店経営者らでつくる一般社団法人「オカヤマ・サケ・コンソーシアム」が主催し、新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり4回目となる。

 同法人代表で「和酒Bar Iwatsuki」店主の岩月崇浩さん(44)は「コロナ禍で家飲みが定着しつつあるが、店を飲み歩く楽しさを改めて感じてもらえたら」と話している。

 感染対策として、参加者には店舗への長時間の滞在を控え、手指消毒やマスク着用を徹底するよう呼び掛ける。詳細はイベント名のフェイスブックページやインスタグラム。

参加証となる「さかずきんバッジ」

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