岡山芸術交流 芝生アート制作開始 30日開幕、主会場の旧内山下小

トラクターで校庭を整地する作業員=旧内山下小

 岡山市中心部で30日開幕する現代アート展「岡山芸術交流2022」の主会場となる旧内山下小(同市北区丸の内)で12日、巨大な芝生アートの制作が始まった。アーティスティックディレクター(芸術監督)を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャさんの作品で、費用はクラウドファンディング(CF)で賄う。

 校庭の大部分(約2700平方メートル)に芝生を張り、文字を刈り込んで展覧会のタイトル「僕らは同じ空のもと夢をみているのだろうか」を英語で浮かび上がらせる。この日は、委託を受けた造園業者がトラクターで雑草を掘り起こし、平らにならしていった。開幕までに完成させる。

 岡山市などでつくる実行委は、制作費約1千万円を募るCFを29日まで実施。既に当初の目標額300万円を上回る約920万円が寄せられている。

 岡山芸術交流は11月27日までの会期中、13カ国28組のアーティストが旧内山下小や市立オリエント美術館など10会場に約60作品を展示する。

芝生アートの完成イメージ((C)tiravanijaoffice)

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