11月13日に岡山市内で開かれる「おかやまマラソン2022」の実行委員会は12日、完走者全員に贈る備前焼のメダルが完成したと発表した。デザインをこれまでの丸形からひし形に変更し、リボン部分には瀬戸内海をイメージした青色の真田紐(ひも)を採用した。
1辺の長さ5.5センチ、厚さ0.8センチで、大会名や開催日を白地で刻んでいる。岡山県備前焼陶友会(備前市)所属の若手作家3人に制作を依頼。焼き上げの過程で現れる赤や茶色の緋襷(ひだすき)は一つ一つ表情が異なる。
織物メーカーの坂本織物(倉敷市)が手掛ける同市児島地区の伝統産品・真田紐は幾何学的なデザイン。県内の障害者就労支援施設計20カ所が分担し、約1万2千個を包装する。
実行委は「陶器の完走メダルは全国的にも珍しい。3年ぶりの開催となる大会の盛り上げとランナーのモチベーションアップにつながれば」としている。