渾身の響き 4年ぶり和太鼓まつり 勝央、県内9団体がオリジナル曲

幕開けを飾った勝央金時太鼓保存会

 岡山県内の和太鼓団体が集う「第24回晴れの国和太鼓まつり」(県和太鼓連盟など主催)が11日、同県勝央町勝間田の勝央文化ホールで4年ぶりに開かれ、打ち手たちは渾身(こんしん)の響きと情熱を聴衆に届けた。

 津山市、勝央町をはじめ、県内8市町の9団体約110人が出演し、それぞれのオリジナル曲を披露。幕開けを飾った勝央金時太鼓保存会は2曲を演奏し、「金太郎囃子(ばやし)」では笑顔を見せながら、ばちが弾むかのように軽快に打ち鳴らした。津山鶴丸太鼓は躍動感や疾走感にあふれ、爽快な「純」を奏でた。

 ゲスト出演したプロの和太鼓集団・志多(しだ)ら(愛知県)を含め、出演者ら約70人による合同演奏もあった。館内が割れんばかりの力強さに包まれて、約500人の聴衆から感動の拍手が送られた。

 小中学生の和太鼓グループに所属している総社市の中学3年の生徒(14)は「迫力がすごくて圧倒された」、同じく3年生(14)は「いつか仲間たちとステージに立ちたい」と話した。

 県和太鼓連盟は21団体が所属。まつりは2年に1回開いているが、新型コロナウイルスの影響で2018年以来だった。次回は連盟設立30周年記念として24年秋を予定している。開催地は未定。

躍動感あるステージを見せた津山鶴丸太鼓
鍛錬の成果を披露する備中太鼓
こいのぼりも登場した清麻呂太鼓のステージ

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