真庭市蒜山西茅部の中国四国酪農大学校で、冬以降の乳牛用の餌となる飼料用トウモロコシの収穫が始まった。まだ暑さの残る高原に機械の刈り取り音が鳴り響き、一足早い冬支度が進んでいる。
5.5ヘクタールで5月に種まきを行ったトウモロコシが3メートルほどに生育。今月12日から職員が大型の収穫機を使い、刈り取りを始めた。茎や葉ごと細かく粉砕し、俵状に包んでから発酵させ、12月から同校の搾乳用ホルスタイン約50頭に与える。
収穫は10月初旬までを予定している。今年は日照時間が多く生育も良好で、例年より約1割多い210トンの収量を見込む。価格が高騰する輸入品と比べ、半分以下の費用で餌を賄えるという。
関哲生教務課長(55)は「トウモロコシは栄養価が高く、牛にとってのごちそう。おいしい餌を食べて、たくさんの乳が出ればありがたい」と話していた。