「さすが水沼」レジェンド萩野さんがテレビ解説 瀬戸選手にもエール

テレビ中継で解説を務める萩野公介さん=17日午後、日環アリーナ栃木屋内水泳場

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の競泳を中継したNHKの解説に、昨夏の東京五輪後に現役を引退した萩野公介(はぎのこうすけ)さん(28)=小山市出身=が登場。日本競泳界のレジェンドも水沼尚輝(みずぬまなおき)選手(25)の勇姿を「さすが」と称賛した。

 作新学院高の2学年後輩の水沼選手を「自分の力を100%出すことがすごくうまい」と評価。「予選の泳ぎは少し硬かった」としつつ、「切り替えがすごい選手なので」と決勝に期待を寄せた。その決勝で水沼選手は終盤で強さを発揮。タッチの差の逆転劇に「ラスト15メートルはさすが」と興奮気味に話した。

 萩野さんは自身と国体についても述懐した。作新学院中3年時に初出場し、日本中学新を打ち立てた新潟国体の少年男子B200メートル個人メドレー決勝は「人生でも3本の指に入るレース」と断言。県を背負う緊張を感じながら結果を残し「緊張が力になることもあると学んだ」と貴重な経験を振り返った。

 そのレースでワンツーフィニッシュを飾るなど幼少期から高め合ってきた瀬戸大也(せとだいや)選手(28)も、成年男子200メートル個人メドレーで頂点。優勝インタビューでは放送席から合図を送り合うなど仲の良さを見せた盟友に「地力が付いているから最後まで泳ぎ切れた。世界選手権、パリ五輪へつなげてほしい」とエールを送った。

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