里庄中と東岡山工高に最高賞 里庄で中高生ロボコン動画審査

動画による審査が行われたロボットコンテスト

 岡山県内の中高生による第30回ロボットコンテスト(科学振興仁科財団、里庄町教委主催)の審査会が17日、同町浜中の仁科会館で開かれ、技術力や発想が優れた最高賞の「仁科独創賞」には里庄中の「ファーストリング号」と東岡山工業高の「東工1号」が選ばれた。

 同町出身の物理学者仁科芳雄博士(1890~1951年)の顕彰などを目的に93年から開催。例年は参加者が集いロボットを動かすが、新型コロナウイルスの影響で2年連続で動画審査となった。

 「ゴミの山?分ければ資源!」をテーマに中学14校が34台、高校6校が8台を出品。レアメタル(希少金属)や有毒物に見立てたピンポン球といった9種類のアイテムを指定場所に運ぶ3分間の競技と、プレゼンテーションの動画を大学や企業などの代表者が審査、入賞作22台を選んだ。

 審査委員長の五福明夫・岡山大教授は「クワガタを模したロボットなど面白い工夫が多く見られた。来年は一堂に集まって大会が開かれることに期待したい」と話していた。

 他の主な入賞作品は次の通り。

 ベストパフォーマンス賞 MEGAサーモ号(里庄中)山陽2号(山陽高)▽アイディア賞 奇案機号(里庄中)オオクワガタ号(矢掛中)倉敷市工情技A号(倉敷市立工業高)▽技術賞 トライピオ号(倉敷西中)ジェットジャガー号(鴨方中)リサイクラーII改号(笠岡工業高)

© 株式会社山陽新聞社