FC岐阜、田中順也が明かす!ヴィッセル神戸時代の「いい気はしなかった」ポジション争い

この夏、日本代表の守田英正が加入したことで話題となっているポルトガルの強豪スポルティング。

昨季ベスト16に勝ち進んだUEFAチャンピオンズリーグでは、今季も好調。鎌田大地と長谷部誠が所属するEL王者フランクフルト、さらにはプレミアリーグのトッテナムを破り2連勝を飾っている。

そんなスポルティングに2014年から2年間在籍していたのが、現在J3のFC岐阜に所属する元日本代表FW田中順也だ。

2016年に日本へ戻ってからは、古巣の柏レイソル、そして国内屈指のスター集団となったヴィッセル神戸でプレー。今年加入したFC岐阜でも9月3日の第23節Y.S.C.C.横浜戦、開始12分で2ゴールと変わらぬ得点感覚を披露している。

そこでQolyは、今年35歳になったストライカーに単独インタビュー!スポルティング時代やJリーグでのプレーなどいろいろ聞いてみた。

今回の記事ではインタビュー前編から、ヴィッセル神戸時代について振り返った部分の一部を紹介する。

(取材日:2022年7月21日)

――(前略)冒頭、ヴィッセル神戸時代を「チャレンジ」と表現されていました。アンドレス・イニエスタという世界的名選手の加入もあった5シーズン、どう振り返られますか?

イニエスタはやっぱり異次元にうまいですね。

でも、古橋亨梧もうまいし、ヴィッセルのメンバーみんなうまいので、楽しかったですけど、ポジション争いが大変になるんですよ(笑)。

出た試合は点も取れるし楽しいけど、出場時間を確保するのが大変です。それこそドウグラスもいたし、ウェリントンもいたし、渡邉千真くんもいたし、ポドルスキとビジャもいたじゃないですか。いつも僕は2番か3番になっちゃうんですよ。

外国人選手が来るたびにベンチに回されて。だから、ストライカー的な「途中から出たら点を取る」という風に繰り返して5年間がんばりました。

――大型補強が繰り返されるチームの中に居て、実際どう感じていました?

いい気はしないですよね。FWなので、「何人FWが来るんだ」と思いました。

ちょっと前に数えましたけど、本当にたくさんのFWとポジションを争ったので、大変な5年間だったなと思います(笑)。

――その中の一人が古橋選手でした。当時はブレイク前でしたが、どのようにご覧になっていましたか?

加入してすぐ活躍しましたし、モノが違いました。圧倒的に速い。そしてゴールも取れる。

2018年夏にFC岐阜から来て、すぐにハーフシーズンで5得点。翌シーズンも10点取ったので、最高の補強だったと思いますよ、ヴィッセルからしたら(笑)。

でも、亨梧と一緒に出る試合は本当に自分も活躍できました。それこそイニエスタが絡んだ2019年のゴールとか(※サガン鳥栖戦での伝説のゴール)。

亨梧と出た試合は自分も活躍できるので楽しかったです。

インタビュー前編となる動画では他にも、FC岐阜へ移籍した理由や、「(大学時代の)駒沢大と対戦する時のような感覚だった」というJ3で印象的だったチーム、さらには記事内でも少し出てきた2019年の鳥栖戦、イニエスタのスーパーサイドチェンジから生まれた田中順也のゴール(下記動画)など、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!(※スポルティング時代を振り返る後編は9月21日に公開予定)

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FC岐阜は今週末、9月25日(日)にJ3首位のいわきFCとアウェイで対戦。10月2日(日)には福島ユナイテッドFCをホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場に迎える。

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