詐欺被害を未然に防いだとして、児島署と同署管内金融機関防犯協力会は、中国銀行児島支店(倉敷市児島味野)と行員の重畠利沙子さん(26)に感謝状を贈った。
関係者によると、重畠さんは8月16日、2日続けて窓口を訪れ、別々の口座に多額の現金を振り込もうとした市内在住の60代男性の行動を不審に思い声を掛けた。理由として「急ぎで商品購入代金を振り込まないといけない」などと話したことから詐欺に遭っていると疑い、上司と相談して警察に通報した。
8日に児島署であった贈呈式で、徳重智司署長が重畠さんと桑田耕一支店長に感謝状を手渡した。重畠さんは「対応には苦労したが、被害を防げて良かった」と話した。
同署の調べでは、男性が会員制交流サイト(SNS)で知り合ったイラク在住と名乗る人物に「日本に行くため荷物を送ったが税関で止められ、手続きの費用が必要」として、計50万円を送金するよう依頼されたと話しているという。