本州の南を台風15号が北東に進んでおり、東日本、北日本には湿った空気が南から流れ込んで大気の状態が非常に不安定になっている。この影響により各地に活発な雨雲がかかり続け、静岡県では23日夜から記録的短時間大雨情報が多数回発表され、一時線状降水帯も発生するなど、各地で大雨が降り続いている。この後も土砂災害、河川の増水や氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。
台風15号は24日(土)午前0時現在、浜松市の南南西約180kmあって、時速20キロで北東に進んでいる。台風はこの後も北東に進み、24日12時には伊豆大島の南西約50kmに進む見込みだ。
台風の影響により東日本では非常に激しい雨が降り、各地で土砂災害や洪水の危険が高まっている。静岡県では降り始めからの雨量が300ミリを超えた地点もあり、記録的な大雨となっている。静岡県では、警戒レベル5相当の災害の危険が差し迫った状況となっていて緊急安全確保の避難情報が出されている地域がある。大雨となっている地域では身の安全を確保する行動をとる必要がある。
【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】
静岡県
静岡市南部山間部付近 約120ミリ(午前0時30分)
静岡市平野部付近 約110ミリ(午前0時30分)
島田市付近 120ミリ以上(午前1時00分)
川根本町付近 約110ミリ(午前1時10分)
静岡市北部山間部付近 約110ミリ(午前1時20分)
静岡市平野部付近 約110ミリ(午前1時50分)
焼津市付近 約110ミリ(午前1時50分)
静岡市南部山間部付近 約110ミリ(午前2時00分)
吉田町付近 約110ミリ(午前2時00分)
静岡市平野部付近 120ミリ以上(午前2時30分)
大気の不安定な状態は24日日中にかけても続き、断続的に猛烈な雨の降るおそれがある。この後も土砂災害や河川の増水や氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。また落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。