とちぎ国体の炬火台お披露目 イチゴ型、大谷石を活用【動画】

福田知事ら関係者に初お披露目された炬火台=23日午前11時50分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」のシンボルとなる炬火(きょか)をともす炬火台と台座が、宇都宮市西川田4丁目のカンセキスタジアムとちぎに完成し、23日に関係者向けの披露式が行われた。

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 炬火台はイチゴをモチーフに制作され、赤を基調とした格子模様のデザイン。東日本大震災時に崩れた塀などの大谷石を再利用して作られた。サイズは高さ、幅ともに約1.6メートルで、重さは約1トンある。

 台座は上から見ると六角形で、人工衛星をイメージした近未来的な形状。炬火の燃料は古河電気工業が提供し、約1%は環境配慮型の新燃料で賄う。

 披露式では福田富一(ふくだとみかず)知事ら関係者が、制作者から特徴や点火方法について説明を受けた。

 制作の中心を担った総合建築会社ライツ(同市西原町)の田村輝光(たむらてるみつ)代表は「持てる力を全て出して作り上げた。皆さんから愛される炬火台になってほしい」と話した。

 福田知事は「世界に誇れるものができてうれしく思う」と見入っていた。

 10月1日の総合開会式では栃木県内25市町で採火した火が一つになりこの台に点火され、国内最大のスポーツの祭典の開幕を告げる。

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