波佐見講堂をポップに彩る マスキングテープ展示会 カップ使う空間芸術も

波佐見焼とマスキングテープ生地で彩られた波佐見講堂=波佐見町井石郷

 長崎県東彼波佐見町井石郷の国登録有形文化財「波佐見講堂」で、装飾用マスキングテープの展示会が開かれている。波佐見焼のカップを使ったインスタレーション(空間芸術)もあり、来場客の目を楽しませている。29日まで。
 展示会は、文具用などのマスキングテープ開発で知られるカモ井加工紙(岡山県倉敷市)が主催する博覧会「mt博」。築85年のノスタルジックな波佐見講堂の雰囲気に魅せられて企画した。
 講堂内の壁面の一部をマスキングテープの生地でデコレーション。同じ絵柄のカップ約600個を天井からつるしたインスタレーションが、講堂をポップに彩っている。焼き物やミルクセーキなどの絵柄をあしらった限定品を含むマスキングテープ約千種類を販売するコーナーもある。
 同社コンシューマー部の岡本直人部長は「マスキングテープや講堂に親しむきっかけになれば」と話した。

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