【鹿沼】市民が文化活動の成果を披露する「第44回市民文化祭」の開幕式が24日、市民文化センターで行われ、アトラクションとして市出身の小説家藤石波矢（ふじいしなみや）さんがトークショーを行った。
藤石さんは代表作「今からあなたを脅迫します」がテレビドラマ化されるなど気鋭の若手作家として注目されている。藤石さんは「ウルトラマンなどの特撮好きだった」という幼少期から、小説や脚本に興味を持ったいきさつなどを紹介。作品を書く上では「読みやすさを重視し、リズムを大切にしている」と話した。
また尊敬する作家として「アンナチュラル」などの脚本家野木亜紀子（のぎあきこ）さんを挙げ、「今後もエンタメとして面白く、重いテーマでもちりばめて伝えられる作品を書いていきたい」と抱負を述べた。
同祭は12月11日までの期間中、同センターのほか御殿山会館、市文化活動交流館を会場に演劇や俳句、日本画、茶華道など22分野で発表や展示を行う。同祭実行委員会の鈴木貢（すずきみつぐ）会長（72）は「コロナ禍で発表の場が少ないので、ぜひ多くの方に見てほしい」と話した。
