新しい価値観で地域活動に挑戦する若者を応援する「エキセントリック・カレッジふくい」の開校式と第1回講義が9月24日、福井県福井市の県国際交流会館で行われた。「奇抜を助長し合い 異端をみんなで面白がる」をキャッチコピーとする新たな学び場で、日常的に地域でチャレンジできる土壌を育んでいく。
福井県と慶応大SFC研究所が連携して取り組む実験的仮想大学。プロデューサーを務める慶応大特任准教授の若新雄純さんら、県内外でエキセントリックに活躍する講師陣を迎え、来年3月まで月3回程度の講義や合宿を展開する。10～30代の90人から申し込みがあり、選考会を通過した25人が受講生となった。
講義では、女優でモデルの高橋愛さんが登場。若新さんや杉本達治知事を交えたトークセッションなどを通して、中学2年生でアイドルを志した経緯や考え方などを紹介した。
高橋さんは「『普通』って、みんなそれぞれ違うと思って生きてきた。疑問を持つことは大切」と話し、若新さんは「当たり前にメスを入れてくれるような、波紋を起こす人になってほしい」と呼びかけた。
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首都圏から移住した女性（33）＝池田町＝は「共感することばかりで、自分の背中を押してもらえた」と話し、京都大学の男性（22）は「カレッジへの参加を、自分自身の殻を破るきっかけにしたい」と話した。この日は約50人の一般観覧者も参加した。
次回は10月1日、武蔵野大学教授の秋元祥治さんが講師を務める。一般観覧など問い合わせは県県民活躍課＝電話0776（20）0237。
