リピーター間違いなし…辛さやみつきカムジャタン 福井県内外にファン多数の韓国料理店「KOREA」

スープが染みたジャガイモや豚肉が入った「カムジャタン」(奥)と韓国風のり巻き「キンパ」
KOREAの店内。雰囲気のある壁面が目を引く

 ドラマや音楽で世界的な注目を集める韓国。しかし記者にとっての韓国のイメージは「激辛」。暑さは和らいできたが、夏の疲れが今ひとつ取れない。こんな時は辛い物を食べて汗をかいてすっきりしたい。福井県福井市のガレリア元町商店街の端にある韓国料理店「KOREA」を記者が訪ねた。

 店主の姜大昊(カンデホ)さん(57)は、大阪の焼き肉店などで働いていたが、知人を頼って17年前に来福し同店をオープンさせた。本場の韓国の家庭料理が味わえると口コミで評判が広がり、県内外から多くのお客が訪れている。中には岡山県から定期的に訪れるファンもいるという。

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 メニューを見ると、辛そうで食欲をそそる料理がずらり。姜さんお勧めの「カムジャタン」を作ってもらった。ジャガイモや長ネギ、タマネギなどの野菜、豚の骨付き肉を粉末トウガラシを入れたスープで煮込んだ鍋料理。仕上げにエゴマの種をすりつぶした粉を全体に振りかけるのがポイント。「豚肉の臭み取りに効果的」なのだとか。

 辛さは客の好みに合わせてくれるが、今回は店の標準的な辛さの小さじ2杯分の粉末トウガラシで作ってもらった。見た目真っ赤、いかにも辛そう。スープを一口すすってみると…。「辛っ!!」。思わず声が出た。でも、これはやみつきになる辛さだ。ごろごろ入ったジャガイモ、崩れるほど軟らかく煮込まれた豚肉にもスープが染み込み、美味。額から汗が吹き出し、体が熱くなってきた。

 口の中がヒリヒリしてきたところで、韓国風のり巻き「キンパ」をいただく。中身はスパム、卵焼き、たくあん、ホウレンソウ、韓国おでん(魚の練り物)と具だくさん。味の決め手はごま油。ご飯に混ぜたり、のりの表面に塗ってツヤを出したりしているという。優しい味わいのキンパでヒリヒリが治まると、また鍋に手が伸びる。この無限ループ、もう止まらない。

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 「お客さまからの『おいしいよ』の言葉で今まで続けることができた」と姜さん。2024年春、北陸新幹線が開業するとこの辺りはさらににぎわいを見せるだろう。多くの人に姜さんの料理と優しい人柄に触れてほしい。そういう私も、リピーター確定です。

 ◇KOREA 福井県福井市中央1丁目12の8。営業時間は午前11時半~午後2時と午後5時~午後11時。月曜定休。電話0776-28-3889。

韓国料理店直伝!家庭の食材で簡単「キムチチャーハン」レシピ

 店で人気のキムチチャーハン。姜さんによると、上にのせる目玉焼きは絶対欠かせないらしい。店のような火力がなくても、家庭にある食材を使って気軽に味わえるキムチチャーハンの作り方を教えてもらった。

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