台風15号による記録的豪雨で多くの被害が出た静岡市内では、ボランティアによる活動が始まりましたが、その手が届いていない地域も数多くあります。
<記者と住民>
「家の中まですごい入っちゃっていますね」
静岡市清水区の山間部・布沢地区では、山の上の茶畑付近が崩れ、沢を伝って、大量の土砂が集落に流れ込みました。
<地元住民>
「見るも無残な姿」
人的被害は確認されていませんが、周辺の住宅や車は甚大な被害を受けました。まだ、断水も続いています。この地域で一番の問題は、住民は高齢者が多く、人手が足りないことです。
布沢地区は静岡市に要請はしたものの、いまだに行政の支援が届かず、復旧作業も支援物資の配分もすべて地元の人たちが取り組んでいます。
<ボランティアと地元住民>
「心ばかりですけど」
「助かります」
直接、この地域に救援物資を届けてくれる人もいます。ただ、高齢者が多いため、それぞれの世帯に配るのも一苦労です。いまは、この地を直接訪れた数少ないボランティアが、物資を配るのを手伝っています。
<地元の人>
「ありがたいですね。水が出ないので欲しいですね。人手は必要だと思います」
ボランティアの人たちは、もっと、この地域に目を向けてほしいと訴えます。
<大阪から来たボランティア>
「人手が足りないと思います。若い子たちもいない地区なので。復興は時間がかかるんじゃないですか」
<清水区内から来たボランティア>
「(人は)足りてないですね。ここがこの現状なのも皆さん知らないと思うので、災害ボランティアが一日でも早く来てお手伝いしてほしい」
必要なのに届いていないボランティアの応援。被災した人たちの不安を解消するためにもできる限り早くの支援が求められます。