空手成年女子の澤江V なぎなた、トライアスロンなどでも入賞 いちご一会とちぎ国体

空手道成年女子組手決勝 仕掛ける栃木県の澤江(左)=2日午後7時、小山市外城

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第2日は2日、小山市の県南体育館ほかで特別競技を含む17競技を行い、栃木県勢は空手道の成年女子個人組手を澤江優月(さわえゆづき)(帝京大)が制し、本会期の優勝第1号となった。このほか少年女子形の佐藤幸(さとうゆき)(作新学院高)、成年男子組手軽量級の佐合尚人(さごうなおと)(高栄警備保障)がともに3位入賞を果たした。

 総合開会式を行った1日は競技数が限られたため、この日が本格的な競技スタート。澤江は1、2回戦は8-0、3回戦は4-0と圧倒的な内容で勝ち上がり、準々決勝も3-1で快勝。準決勝で群馬代表を2-0で下すと、決勝も全日本強化選手の京都代表を2-0で退けて頂点に立った。佐藤は埼玉代表との3位決定戦で25.14点を挙げ、1.34点差で勝利した。東京五輪代表の佐合は準決勝で千葉代表に敗れたもののメダルを死守した。

 県勢は、なぎなた少年女子の演技で栃木県(杉浦榛苗(すぎうらはるな)、坪山遥音(つぼやまはるね))が3位決定戦で愛媛に惜敗し4位、トライアスロン成年女子の杉原有紀(すぎはらゆうき)(県スポーツ協会)がスイム20分55秒、バイク1時間3分53秒、ラン39分19秒の2時間6分6秒で4位入賞した。

 フリースタイルの全種別を行ったレスリングは成年男子61キロ級の鴇田昇大(ときたしょうた)(明治大)、65キロ級上野裕次郎(うえのゆうじろう)(県スポーツ協会)、74キロ級磯次郎(いそじろう)(自衛隊体育学校)、女子53キロ級高山凛子(たかやまりこ)(至学館大)、少年男子51キロ級の与那城一輝(よなしろいつき)(足利大付高)が準々決勝に駒を進めた。

 スポーツクライミングの少年女子リードは栃木県(葛生真白(くずうましろ)、篠崎由希(しのざきゆうの))が7位に入った。

 特別競技の高校野球硬式の部は、国学院栃木が6-5で夏の甲子園4強の近江(滋賀)に逆転勝ち。県勢では1983年の宇都宮南以来、39年ぶりに準決勝に進んだ。

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