日光名物の羊羹食べてみて 国体会場で老舗4店を日替わり提供

来場者に配られている日光名物の羊羹

 連日、熱戦が繰り広げられている「いちご一会とちぎ国体」。日光市内2カ所の競技会場では市の名物の一つ、羊羹(ようかん)が日替わりで振る舞われ、選手や来場者を日光の味でもてなしている。

 羊羹が配られているのは、ホッケーとボクシングの競技会場。いずれも世界遺産「日光の社寺」門前町に店を構える「鬼平の羊羹本舗」「三ツ山羊羹本舗」「吉田屋羊羹本舗」「綿半」の老舗4店の羊羹が日替わりで提供され、4日間訪れると全店の味を食べ比べることができる。

 配布を企画した市国体推進課の担当者は「国体をきっかけに、全国の皆さんに日光について少しでも知ってもらえれば」と話す。ホッケー、ボクシングとも競技日程は5日間あるため、最終日はまんじゅうを用意する。

 6日午後、ボクシング競技会場の大沢体育館では吉田屋羊羹本舗の一口羊羹3種計150個が配られた。受け取った山形県代表の日本体育大4年尾関奈津美(おぜきなつみ)さん(22)は「日光は羊羹が有名とは知らなかった。こういうおもてなしはうれしい」と笑顔で話した。

 ホッケーは6日で全競技が終了し、ボクシングは10日まで行われる予定。

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