栃木県勢Vラッシュ ホッケー、馬術、陸上の計5種目で戴冠【動画】

ホッケー成年男子決勝 優勝を決め、喜びを爆発させる栃木県選抜チーム=日光市の今市青少年スポーツセンター人工芝競技場

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第6日は6日、日光市の今市青少年スポーツセンター人工芝競技場ほかで13競技を行い、栃木県勢は3競技5種目で栄冠に輝いた。ホッケー成年男子は栃木県選抜が2大会連続3度目の優勝。馬術は成年男子トップスコアで広田龍馬(ひろたりゅうま)(那須トレーニングファーム)、成年女子二段階障害飛越で広田思乃(ひろたしの)(同)、少年スピードアンドハンディネスで瀧田玲(たきたれい)(同)が頂点に立った。陸上は成年女子棒高跳びの諸田実咲(もろたみさき)(県スポーツ協会)が4メートル10で優勝した。

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 日本リーグ1部のリーベ栃木を中心とするホッケー成年男子の栃木県選抜は、決勝で同じく日本リーグの選手が中心の岐阜と対戦。雨中の接戦を3-2で制した。グラクソ・スミスクライン(GSK)の単独チームで出場した同女子は3位決定戦で鹿児島を2-0で下し表彰台を確保した。

 馬術の広田龍は規定時間以内に難易度の違う障害物を飛越するトップスコアで、抜群の手綱さばきと安定した飛越を披露。2位に70点差をつける1440点をマークした。広田思は減点なし、27秒73の最速タイムですべての障害物をクリア。夫の広田龍とともに夫婦そろって日本一を勝ち取った。瀧田は速さと馬の従順さを競う種目で、スピードに乗りながら巧みに障害物を飛越。2位を100分の6秒上回って頂点に立った。

 陸上の諸田は3メートル80から試技を始め、4メートル10まですべて1回でクリア。悪条件の中で安定した跳躍を見せた。

 ラグビー女子の栃木県選抜は準決勝で三重に12-26で敗れたが、福岡との3位決定戦を33-0で快勝。この結果、競技別総合成績で栃木県が初の総合優勝を飾った。

 自転車の男子4キロ団体追い抜き1.2位決定戦に臨んだ栃木県選抜は京都に敗れ準優勝。女子チームスプリントは静岡との3.4位決定戦を制した。馬術成年男子馬場馬術の鈴木直人(すずきなおと)(鍋掛牧場)も3位に食い込んだ。

馬術1日目の競技で3人が優勝に輝き、「1」のポーズを決める瀧田玲(中央)と広田龍馬(左)、思乃夫妻=6日午後2時半、那須塩原市の地方競馬教養センター

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