約500年の歴史を誇り、全国で唯一現存するとされる四角の土俵・角土俵がある勝央北小(岡山県勝央町植月中)で7日、恒例の相撲大会が開かれ、全校児童207人がまわし姿で熱い一番を繰り広げた。
角土俵(4メートル四方)は室町時代に豪族が近くの神社に設けたとされ、地元保存会が昭和40年代に復元後、2000年に移転。大会は旧3小を統合した08年から続けている。
学年ごとに取組があり、児童は「健ノ心」「祐志龍」「早希桜」「詩ノ花」といったしこ名が呼ばれると、土俵へ。行司の「はっけよい、残った」の声や拍手が響く中、一気に相手を押し出したり、がっぷり四つに組んで粘りを見せたりした。
いずれも6年男子(12)は「体を鍛えてきたのに負けて悔しいけど、楽しい思い出になった」、別の男子(11)は「周囲が沸いてくれてうれしかった。他の学校にない行事で、来年入学する弟も頑張ってほしい」と話した。