栃木国体 ラグビー少年男子 大きな収穫と経験を積んだ7位 【大分県】

第77回国民体育大会(栃木国体)

ラグビー 少年男子

10月2日〜5日 ハートフル保険フィールドなど

1回戦 45-8愛媛

2回戦 10-31栃木

5・7位決定戦 17-19秋田

栃木国体のラグビー少年男子は7位に入った。大分東明の単独チームとして初めての出場、ジャージーはいつもの濃紺ではなく鮮やかなピンクを身にまとった。1回戦の愛媛に45-8で圧勝し、幸先よくスタートを切ったが、2回戦の開催県・栃木との試合は後半に失速し敗退。5・7位決定戦では秋田に2点差で敗れた。白田誠明監督は「コンタクトの部分で力が出せなかった。けが人が増え、疲れもあり力を出し切れなかった」と総括した。

4日間で3試合をこなした選手の疲労は計り知れない。1回戦はプラン通りの試合ができた。しかし、その後の試合はボール争奪戦の接点で有利に立つはずだったが、相手の勢いに押されて劣勢になった。白田監督は「何とか接戦に持ち込み、一つか二つのチャンスをものにして勝ち切りたかった」と狙いはあったが、選手の体は重かった。

1回戦はFW戦で有利に立った

それでも全国舞台で3試合を戦ったことは、冬の花園(全国高校ラグビー大会)に向けて大きな収穫となった。「昨年は花園の出場を逃したので、短期間で強度の高い試合経験ができたのは大きい。大会期間の準備や体のケアなど調整を含め、足りない部分が明確になった」(白田監督)。キャプテンの浦山丈(3年)は「これまで練習してきたことを信じて試合に臨んだが、課題も見つかった。ミスが続いたときの切り替えが必要」と話し、「これまでも県代表として試合をすることはあったが、いつもと違う派手なジャージーを着て新鮮だった」と初めての国体の雰囲気を味わい、多くの刺激を受けたようだ。

左足首の骨折から復帰した小西檀(2年)も国体で刺激を受けた一人。8月中旬に全治1カ月半のけがを負い、国体の出場は危ぶまれていたが、懸命にリハビリを続けピッチに立ったのは、母・佳代さんの存在だった。50歳でラグビー女子の選手として出場する母と親子で大舞台に立つことを約束していた。「家のこと、僕らの体調管理を気づかってくれた。大会に間に合ったのは母のおかげ」と感謝した。ただ、試合に関しては満足した様子はなく、「一つでも多く勝ちたかったし、自分のプレーに対しても課題が出た。ミスをなくしチームの勝利に貢献できる選手になりたい。花園でプレーする姿を母に見せたい」と次の目標に目を向けた。

国体で親子出場を果たした小西檀

(柚野真也)

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