核兵器廃絶へ決意 「反核9の日座り込み」

座り込みに参加する被爆者ら=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶や世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。1日付で県平和運動センター副議長に就任した上原貴之さん(59)は「被爆体験者を被爆者と早期に国に認めさせ、核兵器廃絶に向け高校生らと一緒に活動しよう」と被爆者や高校生ら計約90人の参加者に呼びかけた。
 県教組書記長を務める上原さんは、初めてのあいさつで、戦時中の教職員は子どもに戦争に備える指導をしたと紹介。「反省に立ち、生徒を再び戦場に送らないよう、民主教育の確立を目指す」と決意を述べた。
 同センター被爆者連絡協議会議長の川野浩一さん(82)は「戦争は悲惨。ウクライナ侵攻では勝敗に関わらず無垢(むく)の人が亡くなっている。戦争はしない、核は使わせないと肝に銘じて座り込む」と語った。
 座り込みは県平和運動センターなどが主催し481回目。高校生平和大使ら10人も参加した。


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