横浜拘置支所でイスラエル国籍の男性被告自殺か 弁護人が抗議

男性が生前、接見禁止を解除するよう訴えていたビデオを流して会見した高野隆弁護士(右)ら=横浜市中区

 横浜拘置支所(横浜市港南区)は11日、収容していた60代の男性被告が死亡したと発表した。自殺とみられるという。被告の弁護人は同日横浜市内で記者会見を開き、同拘置支所と横浜地裁などの対応や判断に抗議した。

 同支所によると、同日午前6時ごろ、職員による20分に1度の定期巡回の際、単独室のベッドの上で呼吸や脈のない状態でいるのを発見。救命措置を講じたが、搬送先の病院で死亡が確認された。

 支所内の医師による定期診察で、高血圧や不眠、狭心症に対応する薬を処方していたという。同支所は「被収容者が亡くなったことは大変遺憾。被収容者の動静視察、心情把握のさらなる徹底や再発防止に努めたい」とコメントしている。

 被告の弁護人の高野隆弁護士らは同日昼、横浜市中区で会見した。高野弁護士などによると、男性はイスラエル国籍で、2020年12月に覚醒剤取締法違反などの罪で起訴された。公判前整理手続き中だったという。

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