糖尿病プロ自転車選手と交流会 ジャパンカップ前にオンライン開催

1型糖尿病がある選手で構成されるチームノボノルディスク(ノボノルディスクファーマ提供)

 「2022ジャパンカップサイクルロードレース」が14~16日に宇都宮市で3年ぶりに開幕するのに合わせて、県糖尿病協会と製薬会社ノボノルディスクファーマ(東京)は14日午後4時から、1型糖尿病患者で構成するプロ自転車チーム「チームノボノルディスク」(米国)の現役選手とのオンライン交流会を開く。参加者を募集している。

 1型糖尿病は、すい臓のインスリンを分泌する細胞が何らかの原因で破壊されることで発症する。患者は不足したインスリンを自己注射で補いながら生活する必要がある。

 同チームの選手は長距離を走るため低血糖に陥るリスクがある中、補食などで血糖値をコントロールしながら世界各国のレースに出場し、活躍している。

 当日はジャパンカップに出場する選手の1人が登場。1型糖尿病にまつわるレース経験を語るほか、事前に募集した参加者からの質問に答える。本県の1型糖尿病患者や家族をはじめ、誰でも無料で参加できる。

 同協会の担当者で獨協医大病院糖尿病センター長の薄井勲(うすいいさお)さん(57)は「世界で活躍するプロサイクリング選手に直接質問できる機会でもあるので、ぜひ多くの人に参加してほしい」と話している。

 配信はウェブ会議アプリ「Teams(チームズ)」を使用。参加希望者は14日午後4時までに専用フォーム(https://forms.office.com/r/EZss0eqye7)から申し込む。選手への応援メッセージも募集している。

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