大人が楽しめる絵本600点一堂 「わたしの物語展」岡山で始まる

絵本を手に取って読む来場者たち

 大人が楽しめる絵本を一堂に集めた「絵本とわたしの物語展」が14日、岡山市北区駅元町の岡山シティミュージアムで始まった。訪れた人たちは手にした絵本を読みながら懐かしんだり語り合ったりしている。23日まで。

 約250種類600点を展示。沖縄の小学生の平和を願うスピーチを基にした「へいわってすてきだね」、目や耳の不自由な人の気持ちを考える「どんなかんじかなあ」などメッセージ性の強い秀作が並ぶ。

 奇妙な世界観を表現した「ナンセンス絵本」コーナーでは、ナイフが溶けたり膨らんだりする「ふしぎなナイフ」を紹介。風景画だけで文字のない絵本やベストセラーもある。

 友人と訪れた玉野市の女性(61)は「30代で読んで衝撃を受けた『わたしのいもうと』と再会でき、人の心を動かす絵本の力を改めて感じた」と話した。

 入場無料。午前10時~午後6時。17日休み。創価学会「絵本とわたしの物語展」岡山展実行委員会の主催。

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