囲碁の山陽新聞杯第67期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の挑戦者決定トーナメントが19日、大阪市の同棋院で開幕した。余正麒第一位(27)への挑戦権獲得を目指し、棋院の強豪棋士らが来年夏ごろまで戦いを繰り広げる。
初日は1回戦1局があり、若手実力者の谷口徹五段(26)と新進気鋭の今分太郎二段(22)が対戦。今分二段が206手で白番中押し勝ちした。お互いに戦いを仕掛け、激しい攻め合いを展開。形勢が二転三転したが、終盤のコウ争いの結果、今分二段の優勢が確定した。持ち時間は各3時間で残りは谷口五段3分、今分二段2分だった。
第一位決定戦は1957年に始まった公式棋戦。トーナメントの覇者とタイトル保持者が3番勝負を行い、関西棋院のナンバーワン棋士を決める。トーナメントには前年の賞金ランキング上位や予選通過の棋士らが出場する。
余第一位は17日に第66期の3番勝負を制し、6連覇を達成した。