風景や人物 写実画に心情込めて 洋画家上西さん、浅口で作品展

心象風景を表現した作品などが並ぶ会場

 洋画家上西竜二さん(46)=井原市=の作品展が、浅口市鴨方町小坂東の小川アートギャラリーで開かれている。風景や人物、静物などをモチーフにした写実画が並び、来場者を楽しませている。24日まで。

 上西さんは岡山ゆかりの若手美術家に贈られる「I氏賞」奨励賞を2009年に受賞。個展をはじめ井原、福山市や岡山県矢掛町などで講座を受け持っている。

 会場には近作を中心に油彩、水彩の20点を展示。「心の窓から見える風景」2点では心象風景として、穏やかな日本海に雲の隙間から陽光が差し込む様子などを描いた。ピンクを基調とした色彩が目を引く「桜の舞う季節」は着物姿の女性が振り向く所作を通じ、女性の持つ淡く艶やかな美を表現している。

 作品展は、上西さんが小川一生・ギャラリーオーナーの教え子だったことから、小川オーナーが依頼した。上西さんは「じっくり鑑賞し、作品に込めた心情や繊細な表現などを感じ取ってもらえたら」と呼びかけている。

 午前11時~午後6時(24日は同4時)。入場無料。

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