県警は20日、宇都宮市野沢町のパルティで、高齢者宅を戸別訪問するなどして特殊詐欺被害防止を呼びかけるキャラバン隊「サギ・撃隊」の出陣式を行った。
同隊は、特殊詐欺の犯人グループから警察が押収した名簿を基に高齢者宅を訪問し、最新の手口や防犯機能付き電話機を周知する。若者の詐欺加担を防ぐため学校での講話や、犯人からの電話が多発した地域での注意喚起も行う。今月から運用を開始した。
出陣式に先立ち行われた「地域安全県民のつどい」で、岸田則男(きしだのりお)隊長は難波健太(なんばけんた)県警本部長を前に「サギ・撃隊は栃木県から詐欺をなくすため一生懸命活動していきます」と力強く宣誓した。出陣式では福田富一(ふくだとみかず)知事らが見守る中、黄緑の活動服を着込んだ隊員8人が青色回転灯を載せた専用車両4台に分乗し、パトロールに出発した。