岡山県内コロナ感染 8週ぶり増加 直近1週間 下げ止まり反転局面か

 岡山県は21日、直近1週間(13~19日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は4905人と8週ぶりに増加に転じ、前週(6~12日、3441人)より約4割の増となった。流行「第7波」の感染者数が下げ止まり、増加局面に入る可能性もあるとして警戒感を強めている。

 新規感染者数の増加は8月18~24日の週以来。1日当たり感染者は19日を除いて前週の同じ曜日を上回った。クラスターは福祉施設や医療機関などで9件(前週13件)発生。感染者の年代割合は20代以下が46.5%(同49.7%)を占め、引き続き若年層の感染が目立っている。

 一方、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は前週比3.4ポイント減の15.4%、重症者用の病床使用率も1.5ポイント減の4.4%と改善傾向を維持。全体のレベル判断は5段階のうち上から3番目の「レベル2」を継続する。

 国内の新規感染者数が増加傾向にあり、国の専門家組織は20日、「第8波」が起きる可能性は非常に高いとする認識を示している。県保健福祉部は「年末に向け、忘年会など交流機会が増えることから感染拡大のリスクは高まる。ワクチンの早期接種を含めて対策を徹底してほしい」としている。

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