人口の少ない全国7村の村長らが集う第5回「小さな村g7サミット」が21日、3日間の日程で岡山県新庄村で始まった。同村での開催は初めて。「主体的に活動する人財(じんざい)の育成」をテーマに、小規模村の抱える課題や解決策について情報を交換し、小さな村の良さを全国へ発信していく。
同村のほか、北海道音威子府(おといねっぷ)村、福島県檜枝岐(ひのえまた)村、山梨県丹波山(たばやま)村、和歌山県北山村、高知県大川村、熊本県五木村の首長や職員、まちづくり関係者ら約70人が参加。小倉博俊新庄村長が「地方創生時代の今こそ、小さな村が地方を背負っていく気概を持ち、一丸となって取り組んでいこう」と呼びかけた。
若者グループ・SJCの磯田光一代表ら同村の3人がまちづくり、教育、林業の取り組み事例を報告。続くグループディスカッションでは、豊かな人と自然に恵まれているものの、進学で村外に出ざるを得ないケースが多く、人口減を加速させているといった問題が共通課題とされた。一方で「親子での山村留学」(丹波山村)「村外出身の高校生を招いた交流イベント」(音威子府村)などの工夫で人口維持に努めていることが紹介された。
22日は首長会議で国への要望活動などについて話し合った後、人材育成の方策をまとめた共同宣言を採択、発表する予定。最終日の23日は村内視察が行われる。