にっぽん丸 充実の屋久島クルーズ 宇野に帰港、乗客ら名残惜しむ

にっぽん丸のデッキから瀬戸大橋を眺める乗客

 山陽新聞社と両備ホールディングスが共同でチャーターした大型豪華客船・にっぽん丸による「世界自然遺産の島 屋久島クルーズ」は23日、玉野市の宇野港に帰港し、岡山県内外から参加した乗客約200人が鹿児島県の屋久島や種子島を巡る4日間の船旅を終えた。

 最終日、乗客は船上から瀬戸内海に浮かぶ島々や瀬戸大橋、来島海峡大橋を眺め、優雅な時間を過ごした。午後3時ごろに宇野港に到着。下船後、乗船記念の号外を読んだり、船体を背景に写真を撮ったりして名残を惜しんだ。

 友人と参加した女性(67)=岡山市南区=は「屋久島でヤクシカに出合うなど大自然を体感できた。船ではおいしい料理にジャズや落語のステージと楽しみが多く、充実した旅だった」と話した。

 一行は20日に宇野港を出発し、21日に屋久島入り。22日は、樹齢3千年といわれる屋久島の「紀元杉」や巨大な岩の脇を水が流れ落ちる「千尋の滝」、ロケット発射場のある種子島宇宙センターの宇宙科学技術館などを訪れた。

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