新幹線フルへ理解求める 27日、佐賀県議会を訪問 長崎県議会

 長崎県議会は27日、佐賀県議会に対し、九州新幹線長崎ルート(長崎-博多)の佐賀県側の未着工区間(武雄温泉-新鳥栖)の整備について議論を加速するよう申し入れる。フル規格整備への理解を求めるとみられる。
 長崎-武雄温泉の西九州新幹線は先月23日に開業したが、武雄温泉-新鳥栖の整備方式が決まらないため、武雄温泉で新幹線と在来線を乗り換えなければならない。長崎県やJR九州は佐賀駅を通るルートをフル規格で整備するよう求めているが、佐賀県の理解を得られておらず、同県と国土交通省の「幅広い協議」も進展が見られない。
 長崎県議会から中島廣義議長と九州新幹線長崎ルート建設促進議員連盟の瀬川光之会長ら計5人が佐賀県議会を訪問。同県議会の藤木卓一郎議長らに申し入れる。長崎県議会側がフル規格整備への理解を求めれば、与党検討委が2019年8月に「フル規格が適当」との基本方針をまとめて以降、初めてとなる。
 また今後、両県にまたがる共通の政策テーマについて議員間の交流を深め議論することも、確認する見通し。


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