佐世保市長選 宮島県議が出馬正式表明 「政治の発想変える」

 元衆院議員の宮島大典長崎県議(59)=佐世保市・北松浦郡区=は26日、県庁で会見し、任期満了に伴う来春の佐世保市長選に無所属で立候補することを正式表明した。4期目の現職、朝長則男氏(73)は態度を示しておらず、出馬表明は宮島氏が初めて。
 宮島氏は出馬理由で、新型コロナウイルス禍後を見据え、「政治の発想も変えなければならない」と強調。佐世保市を経由しない西九州新幹線開業を念頭に、県南と県北の振興で「南高北低の格差が続いている」と指摘した。
 宮島氏は2月の知事選で初当選した大石賢吾知事を支援。「知事と思いを一つにする私が(市長の)任に当たり、佐世保の活性化に努めたい」と述べた。
 朝長氏の評価には具体的な言及を避けたが、人口減少対策は「抜本的に変える必要がある」「定住する方の生活に力点を置いた政策が重要」とした。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致や石木ダム建設は推進する考え。
 政党などへの推薦申請は検討中。県議は公務に影響が出ない限り、選挙戦まで続ける。具体的な公約は改めて示すとした。


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